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【迎春】王様総選挙!

■もくじ

 王様総選挙。  その開催の経緯とは?


これまでの経緯
●火種

 浮島の儀、泰国の天帝、春華王(iz0089)は珍しく会議の場へ顔を出した。
 待ちに待った報告書がやってきたのだ。
 歴史の裏から泰国をおびやかしていた大アヤカシ『フェンケゥアン』。そのよりしろとなった護大の調査結果が、天儀本土遭都(ほうと)から届いたのだった。
 しかし奏上が進むにつれ、期待に胸躍らせていた王の顔がしだいに雲っていく。
「朝廷は、護大の秘密を教える気がないのだな」
 堅苦しくまわりくどい報告の骨子をつかみ、眉音を寄せる王。あせった武官が口を出した。
「畏れながら申し上げます。護大とは通常、魔の森のヌシたる大アヤカシが身の内に取りこんでいるもの。しかし件の護大は大アヤカシこそが内に潜んでおりました。侵入した開拓者は毒婦の幻影を見たとも。あのような不吉極まりないもの、国外へ放逐したは妥当に御座います」
 文官も言い添える。
「天儀中の護大を収集しておる朝廷は、研究に一日の長が御座います。いつか正体を突き止め、人類とアヤカシの戦いに一石を……」
「その石を朝廷が握りこんでいては意味がないではないか」
 春華王は柔和な笑みを消し、扇子を胸元へ差した。
「我が国は天儀の属国ではありません。日憩う処の天子は日離るる処の天子へ、護大研究成果の開示を求めます」
 居並ぶ大臣らが緊張のあまり姿勢を正す。
「誠に畏れながら、朝廷へ働きかけるは天儀全土を相手取るに等しいこと。異を唱える心根は寸毫も御座いませぬが、研究の進捗も不明ならば今しばらくお待ちあそばしますよう」
 王を除く満場一致で、現状維持、次回報告待ちとなった。大臣らがそろって上申すれば、お飾り同然の天帝はよきにはからえとうなずくしかない。
 その後は退屈な会議が続いた。眠くてだんだん傾いてきた春華王に、忠実な侍従長が耳打ちする。
「次は、神楽の都での神事の案内に御座います」


●導火線

 年若いギルド職員、翠嵐(iz0044)の差し出した書簡の数々に、大伴定家(iz0038)は目を見開いた。
「まさかこれほどに出席の意をいただけるとは」
 それは神事の誘いへの各国代表の返答だった。
 厄払いを口実に集まって国王会議を開き、情報共有や相互扶助を目指してはと、開拓者ギルド総長の大伴が書き送ったものだ。
 アヤカシとの戦が激化する中、ギルドだけでは不明な点も増えてきた。共通の敵を倒すため結束を強めるが急務、しかし相手は自国を守り導く自負も気概もある諸侯、正直なところ返事は期待していなかったのだが。
「国境を越えてまで王族が、遭都でなく神楽の神事へおいでになる。表にこそ出さぬが朝廷への不信が募っておるのじゃな……」
 ぽつりとこぼした呟きは、冷えた部屋へ広がり消えた。


●関係ないねと花火は上がる

「王様が」
「神楽の都で」
「そろい踏み」
 都の住人は目の色を変えた。
「マジ本人っすか! 影武者とかじゃなくて本人っすか!」
「お忍びで出歩いたり? すれ違ったり? あろうことかお茶しちゃったり?」
「おらが国特需の予感。おい丁稚、特産品を調べて来い。あわよくば御本人を俺の店に呼んで」
「ええい、開拓者を呼べ! 豪華錦絵を量産しろ! 都を上げてのお祭りじゃー!」
 皆がうかれ騒ぐ中、印刷をうけおった刷り師の緑陽 栄光(みどりび はるみつ)が待ったをかけた。
「で、どこの王様を多く刷ればいいんだ?」
 都中が一瞬、静まりかえった。
「「「「うちの国に決まってんだろー!」」」」
 喧々囂々、わあわあぎゃんぎゃん。いかに自国がいいとこで王様がすばらしいか、わめく叫ぶ走る荒ぶる鷹のポーズ。スタミナ切れして肩で息をする町の男衆相手に、栄光は言った。
「こうしよう。人気投票だ。投票でどこの王様が一番人気か調べようじゃないか」
 さあ、そこで黙ってないのが女衆だ。
「どうして開拓者枠がないのよォーッ!」
「きらめく汗。命をかけた戦い。預けた背中。そして二人はいつしか愛を育み禁じられたエデンへと」
「ボンキュッバン! ないぺたぽーん!」
 輪をかけて盛り上がる都の人々。お祭り好きの血がうずき、栄光は筆をつかんだ。
「よし、わかった。俺がまず刷るのはチラシだな!」

『王様総選挙開催! 出場者求む!』

 なお優勝商品は、王様総選挙で優勝した王様と御一緒している豪華錦絵が、描き下ろされるのだそうだ…。

(担当:鳥間あかよし)

●受付開始

「開拓者の皆さーん、立候補の届出はこちらにどうぞ! 舞台部門と錦絵部門。そのままのあなたが最高のあなた!」
 ギルド前に陣取り、鼻息荒く呼び込みをかけているのは、刷り師緑陽の好敵手を自称する女錦絵刷り師、金沢 日光(かなざわ ひみ)。人寄せのつもりかねこのしっぽをつけている。脇を固めるのは町の女衆だ。
 応援のつもりか、右手にひいきの開拓者の名を書いたウチワ、左手で歴戦の勇士達の報告書をまとめた黄表紙や絵物語を胸に抱き、ハチマキには力強い『逢羅武勇』の四文字。興奮で顔をほてらせ、開拓者を手ぐすね引いて待っている。
 さながら千両役者の出待ち列。
 人が人を呼び、噂が千里を走り、神楽の都中から開拓者好きが集まって来た。憧れで目をきらめかせる小さな子どもたち。競技観戦のノリでやってきた血気盛んな若いの。元気な開拓者の活躍を、孫を見る目でながめる好々爺。自作品の手本にしようと鵜の目鷹の目で開拓者を狙う、錦絵描きや黄表紙作家。
 誰もが開拓者の活躍する舞台を、あるいはとっておきの浮世絵を、一目見ようと押し寄せていた。
 だが年若いギルド職員、翠嵐は、今日は港ではなく受付から集まった人々へ頭を下げる。
「たいへん申し訳ありません、他のお客さまのご迷惑になっております。入り口の占拠はご遠慮ください」
 ぶうぶうあがる不平不満に翠嵐は軽く咳払いを挟んで続けた。
「立候補の受付は確かに開拓者ギルドにて承りましたが、皆様の熱意あふれる応援を受け入れるには、こちらは狭すぎます。つきましては」  席を立ちヒールを鳴らして外へ出た翠嵐は、おもむろに近くの広場を指差した。
 そこには、武器を振り回しても問題ない十分な広さの豪華な舞台。美術館にも見まごう屋敷へは豪華な装丁の錦絵がずらり。商魂たくましい各国の商人が、料理はもちろん特産品や記念品の露店を並べ、別の意味で手ぐすね引いていた。
「ギルドの総力を上げて専用の窓口を設置いたしました。ふるってご参加くださーい!」
 胸をはり、意気揚々とそちらへ人だかりと開拓者を誘導していく翠嵐。泰国出身の彼女は、我愛猫族(はぁと)と染め抜いたタオルを振り回していた。

(担当:鳥間あかよし)




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