New Year's Eve 応援キャンペーン

≪応援メッセージ≫

リディエールib0241

佐上 久野都(ia0826)
異国の聖母の姿ですね 柔らかな微笑と 清らかな白い衣装 水面を思わせる青い肩掛け。聖夜にふさわしい一枚かと。清らかさもありますが可憐さも伺えますね
アーニャ・ベルマン(ia5465)
蒼の清らかなイメージがピッタリのリディさん。聖女様みたいに素敵なのですよ〜
●リディエール(ib0241)さんのミニノベル

 寒い夜だった。
 月明かりが降り積もった雪に反射する。
 リディエール(ib0241)は雪をサンダルで踏みしめながら、目的の家に急ぐ。
 街の中は何処もかしこも色取り取りに飾り付けられ、今日この日を祝っていた。
 けれど目的の家は、しんと静まり返っていた。
 幼い子供が病気なのだ。
 リディエールが訪れると、母親が出迎える。
 寝台に寝かされた幼子の手を、リディエールはそっと握りしめる。
 彼女の身体が白く輝き、苦しげだった子供の顔に生気が戻る。
「もう、大丈夫ですよ」
 彼女の言葉に、母親は子供を抱きしめて涙する。
 そして必至に貯めたお金を差し出してくるが、リディエールはそれを断った。
「今日は、聖なる日ですから」
 優しく微笑む彼女は、聖母のよう。
 帰り道。
 彼女はそっと、夜空を見上げて歌を紡ぐ。
 幼い頃より口ずさんでいたそれは、賛美歌。
 聖なる夜に、これ以上似合う歌はないだろう。
 星が、きらきらと彼女を彩る。
 青いローブを引き寄せ、リディエールは優しく、全てを包み込むかのように歌い続けた。
 今日この日、全ての人々に幸せが訪れるように……。

【おわり】
(執筆:霜月零)

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