New Year's Eve 応援キャンペーン

≪応援メッセージ≫

菅野ib9930)&平野 譲治ia5226

闇目玉(NOTID)
プレゼントの箱がたくさんあるな。どうやら山のようにもらったと言ったところか。片方が入ってるのは‥‥サンタさんの袋のようだが、ポーズがどっかで見たような気がするな。
●菅野(ib9930)さん&平野 譲治(ia5226) さんのミニノベル

 とある一室にて、蠢く純白の袋が一つ……
「ばあ!らっらっ、らぁ一杯のプレゼントっ」
 袋から両手を突きだし、飛び出したのは平野 譲治。まるで、水干の様なサンタ衣装を着る少年の周りには、これでもかと言うほどのプレゼントが彩りを放っていた。
「一つよろしいですか?」
 はしゃぐ譲治と対称的に、同じくサンタ服に帽子を被り、床に鎮座するのは菅野。小さく首を傾ける譲治に、彼は抑揚なき声で問う。
「この贈り物は、依頼され届けるもので貴方のものではない。だと言うのに何故そんなに喜ばれるのですか?」
 決まっている。少年はそう言いたげに数十はある、丁寧にリボンの掛けられたプレゼントを両手に一つ取った。
「このプレゼントの一つ一つに、贈った人の喜びが込められてるなりよっ。後このプレゼントを貰って、嬉しがる皆の顔をおいらは思い浮かべると、とても楽しいからなのだっ」
 ことなげもなく、譲治の中では当たり前の理の様に言って退けた。その言葉の返答を菅野は表情にも、台詞にも出さない。
「…………………」
 が、内心は譲治の言葉の温もりに、酷く虚を突かれたのだ。恐らくその様子は、一寸として譲治には伝わってはいないだろう。

「それから、……もう日の出まで時間がありませんが、届けなくてよろしいのですか?」
「はにゃ!?それを早く言って欲しいのだぁぁぁぁぁ〜」
 自分の入っていた袋に、急ぎプレゼントを詰める譲治を横目で見つつ、何時ものキツネ面を被り、仕事の準備を始める菅野であった……

【おわり】
(執筆:月宵)

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