New Year's Eve 応援キャンペーン

≪応援メッセージ≫

ガーネット=クロウgb1717

闇目玉(NOTID)
わずかに漂う何とも言えん儚さがいい。誰かを待っていると言ったところか。サンタとやらが早く来てくれるよう念を送っておこう。
●ガーネット=クロウ(gb1717) さんのミニノベル

  ‥‥スカート、短すぎじゃないでしょうか。

 僅かに口を「への字」に曲げながら、服装を再チェックした。
 正直に言えば、お洒落とかおめかしとか全然慣れてない。

  ‥‥でもクリスマスですし、たまには。

 手触りのいい赤い生地に、白いファーの縁飾りのシンプルなサンタ・ドレス。
 悩んだ末、結局いつも通りな赤い髪の上に、サンタ帽子を乗せる。
 赤いブーツの爪先でトンと軽く床を叩き、その場でくるりと一回転。

「‥‥大丈夫、ですよね」

 試みに笑ってみるけれど、なんだか不自然で気に入らず。
 そのままでいいかと、ふっと肩の力を抜き。
 兵舎の鍵を――赤いクジラのマスコットがトップについた、仲間とお揃いのアンティークキーを、手に取った。

  ‥‥そこはガーネット=クロウという素性も知れない自分が受け入れられた、居場所。

 鍵を回せば扉は開き、待ちかねた笑顔がサンタの少女を出迎えた。
 照れくささを隠しながら暖かな光に一歩踏み出し、仲間たちへガーネットは年に一度の挨拶をする。

「メリー・クリスマス‥‥です」

【おわり】
(執筆:風華弓弦)

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