「三種の神器」とは、朝廷が所持しているとされていた三つの神器です。 道具の名はそれぞれ「八尺瓊勾玉/ヤサカニノマガタマ」「天叢雲剣/アメノムラクモノツルギ」「八咫鏡/ヤタノカガミ」の三つ。 もっともこれら三種の神器は、近年に至るまでただのひとつも朝廷の手元には存在していませんでした。 八尺瓊勾玉はアル=カマルに難破していた神砂船に眠っていた人形と共に発見。 八咫鏡は一三成が対応し、開拓者らによって回収されました。 残る天叢雲剣はその回収に必要だと目されている「天羽々斬」が希儀にて発見され、後に、その剣を通じて守護者と接触し回収されました。 ●神器の力 ――その剣、邪を祓い魔を討つ破邪のものなり。 朝廷の三種の神器のひとつ、天叢雲剣。 一度抜き放てば雨の精霊が雲を呼び寄せ、握り締めた柄からは雨水が滴り落ちるという。 祭祀らは未だこれを武器として用いたことはないが、鞘より抜いただけで天候にさえ影響を与えたようだ。 ――その鑑は真の姿を写し、対象へとかえす。 朝廷の三種の神器のひとつ、八咫鏡。 熱の篭もった、その名と伝承に反する奇妙な鏡。 黒曜石のような澄んだ黒色で、表面も傷一つないほどに滑らかであるのに、恐るべきことにこの鏡には何も映らない。 ――その珠は魂を震わせ、御霊と共に鳴く。 朝廷の三種の神器のひとつ、八尺瓊勾玉。 透き通った翠色の勾玉であり、祭祀らによれば、手に触れていると耳鳴りが鳴り止まぬという。 「人とかれらを繋ぐ」と伝わるが、現在のところ最も謎多き神器のひとつであることには変わりない。 ●その他の神器 世界には、三種の神器以外にも様々な神器が伝えられている。 有名なところでは、武州の戦いで力を発揮した霊剣「鬼鎮陽平御剣」や、希儀の開拓にて神霊より受け取った矢「テロスマキア」などがそうである。 【関連シナリオ】 【天戸】神器・八咫鏡 【希儀/密命】嵐 【殲魔】神剣宿す八岐大蛇 【人形】目覚めしモノ |
天「カンナビコ」 精霊力を司る一柱。 ジルベリア帝国に遺されていた神教会の廃墟より、詳細な情報が入手されました。 純粋な精霊力の塊に近い存在であるらしく、瘴気の渦底である旧世界においては奇異でさえあります。 カンナビコは精霊力を取り込む性質を持っているらしいことから、精霊力との親和性に優れた者たち、すなわち志体をも取り込み、同化せんとして迫ります。周囲一面を照らす光などから徐々に力を奪われるほか、一部の攻撃はカンナビコに吸収されてしまいました。 開拓者たちは、カンナビコとの戦闘中に天候の急激な変化を観測すると共に、連動して三種の神器のひとつ「天叢雲剣」に変化が生じたことから、これらを組み合わせる必要性を察知します。 精霊力の飽和状態は天の撹拌を引き起こすことに繋がり、天候を操る天叢雲剣によってその力は制御され、精霊力と一体化しようとするカンナビコは天叢雲剣に飲み込まれて消滅しました。 この経験は、他の二柱と戦うにあたっても大きな参考となるでしょう。 参照:《空庭】神教会の残骸》 カンナビコの塔 カンナビコが安置されている塔の内部は、比較的危険が薄いと見られています。 教会跡で確認された情報は古く不正確なものである可能性がありますが、塔の内部には精霊や妖精に似た姿の眷属らが巣食っているものの、こちらを攻撃してこない個体も数多く見られており、おそらく敵としては攻撃性は低めのようです。 ただし、塔そのものはかなりの長丁場のようであり、頂上へ到達するまでに多数のフロアがあることから、それぞれを上手くやり過ごすなどして、可能な限り体力を温存することが大切でしょう。 内部で確認された眷族は、繭のようなものから、火炎の塊、放電しうごめく綿毛のようなものなどが見られています。 撃破の経緯(【天照】第一回行動入力《天「カンナビコ」》) 天の塔を守護していたカンナビコは、瘴気を攻撃対象とし、精霊力に対してはこれを取り込もうとして精霊力との親和性に優れた者たち――すなわち志体を備えた開拓者たちへと迫りました。 周囲の精霊力を回収して攻撃と修復を行うカンナビコですが、開拓者たちの波状攻撃によって精霊力が飽和状態となった時、天を司る『天叢雲剣』によって撃破され、天もろとも剣の中へと消えました。 (Illustration. 深緑 帷)
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地「アマガツヒ」 瘴気を司ると思しき一柱。 遺跡の中に残されていた像と伝承を統合すると、その身体は四本の根を持って大地と繋がる、赤い瞳を周囲に差し向ける地の神であると伝わります。 陰陽を持ち、空から外れし者を許さぬと言われ、地を割り全てを塵に還すなど、その伝承に記されていた内容は極めて攻撃的なものでした。これまでに戦ってきたアヤカシの能力や傾向といったものが大いに参考になるとは思われますが、大アヤカシ並みかそれ以上の強敵であることは覚悟する必要があるでしょう。 アマガツヒは自らを瘴気であり、大いなる何かの一部であることを理解しているようであり、真の姿は瘴気の結晶であると推察されています。 アマガツヒの塔 アマガツヒに至る地の塔内部は、その第一階からして瘴気の充満した極めて過酷な環境にあります。志体といえども、滞在しているだけで体力を奪われる環境に加え、アヤカシと殆ど変わらぬ眷族が徘徊しています。 上階の様子は不明ですが、他二柱におけるこれまでの経験から、ある程度の予想を立てることは可能です。 まず、地の塔に他の塔と同じ傾向があるならば、階層毎に一定の傾向と特徴が明確化されている可能性が高いでしょう。眷属がアヤカシと似た存在であることを考慮すると、アヤカシの五大系統(獣、蟲、自然、不死、鬼)の分類と傾向が参考となる筈です。 五大系統それぞれについての詳細な情報は 【アヤカシ】ページを参考にしてください。 撃破の経緯(【天照】第二回行動入力《地「アマガツヒ」》) 地の塔を守護していたアマガツヒは、カンナビコとは逆に精霊力を攻撃対象とし、地に根を張った大樹のような姿をしていました。その核は純粋な瘴気の結晶であり、開拓者によっては護大に連なる存在であることを意識させたと言います。 開拓者たちはこの根を攻撃して瘴気の供給を断つと共に、核の位置を『八咫鏡』によって特定。これを破壊すると、鏡の中へと回収されて跡形も無く消え去りました。 (Illustration. IKA)
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人「ホノカサキ」 練力を司る一柱。 カンナビコなどのように直接的には対峙できなかったため正確な姿は不明でしたが、対応する地蔵の様子と他の二柱について得られた情報、そして人の塔最上階で一度接触したことから、その姿と能力が明らかとなりました。 その姿は人と似ており、人語を解し、会話能力も有しています。 ホノカサキは練力を司ると共に、一度受けた技や術を瞬く間に取り込んでしまう能力を持ち、これにより、同じ技が二度と通用しないのみならず、自らのものとして獲得してしまうことが判明しています。 『我々生命の到達点を見せよ、命の輝きを示せ』との言葉を残したホノカサキは、人の塔の道中なども併せてを考えると、生命、そして生物の進化に何らかの関係を有しているのかもしれません。 撃破にあたっては、おそらくは「八尺瓊勾玉」が必要であると考えられます。 人の塔最上階はやや人口的な気配があり、植物に埋もれた図書館といった様子です。 参照:《【空庭】究極の物を捧げよ》 ホノカサキの塔 正確な構造は不明です。 しかしながら、奉じられているホノカサキの種類から推察するならば、塔の内部には、精霊力や瘴気を力の泉源としない敵や障害が待ち受けていることでしょう。 開拓者たちが相対した経験のある敵の種類としては、魔神や、遺跡を守る様々な仕掛け、そして古僵尸や人形兵などの存在が近しいものと考えられます。開拓者たちがこれまでに攻略してきた様々な遺跡で培われた経験と直感が、塔を攻略する鍵となるでしょう。 なお、情報によれば、ホノカサキの下へと到達するには地蔵を究極の技で砕く必要があると言われています。 撃破の経緯(【天照】第二回行動入力《人「ホノカサキ」》) 最後に、人の塔を守護していたホノカサキは、前述の二者と比べるとやや異質な存在です。人の塔は古代から現代に至るまで様々な生物を象った眷属が姿を見せた他、最上階に待ち構えていたホノカサキは開拓者たちの扱う技や術を自らに取り込み、更には多少ながら、人語による会話も成立しています。 進化の袋小路へと追い込むことを考えた開拓者たちの攻撃によって、ホノカサキは練力の塊と飽和。ホノカサキは他者と環境がなければ変化が起こらないこと、一個のまま完結する存在はないことを告げ、撃破されて勾玉の中へ消えています。 (Illustration. Bore)
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