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神楽の都-拠点-開拓者ギルド-万商店-広場-修練場-図書館-御前試合--鍛冶-記録所-遺跡-瓦版
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もふ丸
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血の掟
マスター名:WTRPGマスター
シナリオ形態: 特別連動
難易度: 特殊
参加費: 特殊
参加人数: 無制限
報酬:5000文
予定:11月27日 
連動依頼公開
イベントページ公開
12月18日 20:00 〜
行動入力開始
12月22日 10:00 
行動入力締切
1月6日 
結果・リプレイ発表
報酬・経験点配布

■インフォメーション

合戦は仮に他の依頼に参加していたとしても、誰でも、無料で参加できるイベントです。
数百キャラクターが参加し、描写されるこのイベントを是非お楽しみください。

年末のお忙しい時期にもかかわらず多数のご参加ありがとうございました!

MVP発表!
開拓者
真亡・雫(マホロ・シズク)(ia0432)
「刃の揺らめきは白火の燈し」


上級アヤカシ鳥雷獅子を相手に、相棒である甲龍「ガイロン」と共に果敢な攻撃を仕掛け、
息のあった連携で敵に肉薄。鳥雷獅子からの攻撃にも怯む事無く、
その羽根を切り裂き、後に続く反撃の糸口を掴んだ。
功績を称えアイテム「人妖引換券」及び追加報酬5000文を支払うものとする


※MVPはプレイング及び功績点、リプレイ上での描写などを加味し、総合的に判断されます。功績点下位からは選ばれませんが、必ずしも功績点1位が選ばれるわけではありません。
MVPは戦の規模に応じて、毎回1〜3名程度選出され、選出者には豪華アイテムが贈呈されます。


■オープニング

●雷の鵺
 どこかの山脈、その山肌に腰掛けた怪物が、眠りより眼を覚ます。
「狐妖姫よ、どうした」
 くぐもった声。
 主のその姿は、異形以外の何ものでもなかった。
 鷲のような頭に、鋭い鉤爪、虎の胴には鳥の羽根と蛇頭の尾が伸びる。一般に鵺などと呼ばれるアヤカシに似たそのアヤカシは、猛禽類特有のぎょろりとした眼で、眼下の女性型上級アヤカシ、狐妖姫を見やった。
「あなた様と結んだ盟は、まだ生きておりましょうね?」
 狐妖姫は、静かに問い掛けた。
「当然だ。わしは、約定は違えぬ」
「それを聞いて安心致しました」
「それで、何用だ?」
 狐妖姫を見据えるその上級アヤカシ――名を鳥雷獅子という。狐妖姫とほぼ同程度の上級アヤカシ同士で、言葉の通り、同盟をして、互いに協力し合っている。
「‥‥楼港、ご存知で御座いましょう?」
「存じておる」
 揺れるくちばし。
 狐妖姫も、小さく頷く。
「どうも慕容王は、内々に処理するつもりは無いようでして‥‥楼港に、開拓者達が多勢集まってしまったのです」
 頷きに応じて続く彼女の一言で、ぴくりと耳が向いた。
「ほう、開拓者か‥‥炎羅殿を殺った者達だな? 彼奴らは強いか?」
「それはもう、強う御座いますよ」
 その言葉に、鷲の眼が楽しそうに輝く。
「なるほど、面白い。彼奴らを相手どるには、わしの力も要るという訳か」
「えぇ、ですから、あの町を空から襲って頂きたいのです」
「楼港をか‥‥面倒だな」
「もちろん、無理は申しませんし、あなた様の判断で退却頂いて構いません」
 鳥雷獅子はぐるぐると喉を鳴らし、丸い眼をしばたかせる。
 楼港の周囲には目立った魔の森も無く、今彼が根城とするこの山からは距離もあった。洋上から仕掛けるとなれば、途中で休む場所も無い。攻撃を仕掛ける頃には疲労も溜まっていよう。が、それでも、悩んだのは少しだけの事であった。
「まぁいい。手伝ってやろう」
「おや‥‥快諾して頂けるのですか。相変わらず気前が良いですね」
 薄っすらと、眼が細められる。
「腹がすいた。生娘の十人でも寄越してくれれば、それで構わぬ。あとはひとつ貸しとしておこう。盟とはそういうものではないか」
 アヤカシたる両者にとり、目的とするのはより力を蓄える事だ。この協力関係も、その為のものであるが、狐妖姫は、歪な姿でありながらさばさばとしたこのアヤカシが、嫌いではなかった。同格同士にも関わらず互いに反目しないのは、そうした性格上の一致もあるのだ。
 鳥雷獅子はさてと息つき立ち上がり、伸びをして四肢を踏ん張らせる。
「ではひとつ、狩りに出かけるとするか」
 羽根をはばたかせ、飛び上がる鳥雷獅子。喉を震わせて雄叫びをあげると同時に、放電。周囲を雷撃が包み、鋭い光を放つ。それを合図とするように、山腹より、次々と飛行アヤカシが姿を現した。
 再びの、雄叫び。
 鳥雷獅子の号令以下、アヤカシの軍勢は一斉に行動を開始した。


●戦の気配
 楼港にある高級遊郭の一部屋、訪れたシノビの報告に、慕容王は首を傾げた。
「妙な‥‥」
 思わず呟く。
「その数およそ三百。海上より、一直線にこちらへ向かっております。また、まるで示し合わせたように、盗賊団が南方に集結中とのこと」
 覆面で顔を隠したシノビが、慕容王の傍らでぼそぼそと報告を続ける。
 彼のもたらした報告は、決して愉快なものではなかった。まず第一は、飛行アヤカシを中心とする軍勢の南下だ。そして、これに連動するようにして、南方に盗賊団が姿を現し、楼港、特に不夜城方面へ乱入する気配を見せていると言う。
 そして――
「狐妖姫の動きは如何ですか?」
「依然として不明に御座います」
「そうですか‥‥」
 今回の一件に狐妖姫が関与している――その事自体は、開拓者たちの動きにより、ほぼ確実視されていた。偶然にしては出来すぎている。北方より迫るアヤカシの急襲と狐妖姫が、無関係とは言えないだろう。
 だがその一方、狐妖姫の目的だけは依然として不明のまま。
 その所在すらも掴めていない。
「‥‥この情報を、急ぎ開拓者ギルドへお伝え下さい」
「御意」
 小さく頭を下げ、消えるシノビ。
 おそらく、北面の守備隊だけでは攻撃を防ぎきれない。
 かといって、陰殻より引き連れてきたシノビにしても、実戦部隊は精々五十かそこらだで、とうてい数が足りているとは言えない。開拓者の手を借りるより他無く、であれば、開拓者ギルドとは協力して事に当たらなければならない。
 妙な意地や縄張り意識で、この街を灰にしてしまう訳にはいかないのだ。


 朧谷氷雨は、ふいに、篭を手繰り寄せた。
 篭の中、お包みにくるまれて眠っているのは赤子を模した人形。
 本物の我が子は手元におらず、開拓者達の元へ預けられている。
(大丈夫。私はともかく、あの子は大丈夫な筈――)
 もふらのぬいぐるみと御手玉に囲まれているその人形を見詰めて、彼女は、静かに眼を伏せた。

(執筆 : 御神楽)



■解説

はじめての方へ   合戦とは(初心者向け)

基礎情報        陰殻についての基礎情報
情報壱          詳細な経緯
情報弐          アヤカシ情報
功績点一覧     功績点一覧を閲覧できます
リプレイ閲覧   リプレイを閲覧することができます

舵天照音楽 music:聖司 再生時間03:31 高音質MP3をDL

■NPCより
 慕容王
 
クリエーター名 : ナイダヒカル

 皆様、楼港の防衛、お疲れさまでした。
 二匹の上級アヤカシには逃げられましたが、野盗の頭目も討ち果たし、
 街にも大きな被害はありませんでした。
 心よりお礼を申し上げます。

 それに‥‥思っていたよりも、皆様の実力は確かなもの。
 ちかいうちに、陰殻国の開拓者ギルドの拡充を図りましょう。

 ただ、今は戦の疲れを癒し、ごゆるりとお休みになられて下さい。



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