
シノビの掟は絶対のようです…。
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◆【叛】とは
陰殻においては、慕容王の地位を狙う盟約、及び行動そのものは、それらを総称して「叛」の一字で呼ばれ、「はん」の言葉は一種重要な響きを持ちます。
叛は基本的に肯定されるべきものです。
最も優れたシノビがその実力を以って先代慕容王を排除することは何ら恥ずべき行いではないと考えられており、従って叛の盟に対するその粛清も、その罪を問われる故ではなく、ただただその実力に殺意が伴われている、という危険性のみを以って排除されるに過ぎないのです。
慕容王の胸元にあると云われる小さな紋様は「みしるし」と呼ばれ、代々慕容王の胸元に顕れると言われています。
▼慕容伝説と慕容王
「慕容」の名が登場するのは、およそ900年前、天儀暦100年ごろ。現在の陰殻候国成立より遥か昔、まだ朝廷が天儀全土の統一を進めていた頃です。
伝説によれば、当時、陰殻国には「慕容」という名の祭神が在りました。この荒神は度々生贄を要求し、生贄を捧げることで豊かな富と収穫を人々にもたらしましたが、これに従わないと、険しい山々を隆起させて外界との往来を断ち、川を氾濫させ、山火事を引き起こし、田畑に疫病を流行らせました。
ある時、そうした陰殻の地に「燕」という名の女性が流れてきました。彼女はたいへんな神通力を持っており、その話を聞くと慕容の下へと赴きます。
ここで彼女は慕容に勝負を挑み、慕容を殺せたらその力を燕に譲る、燕を殺せたらその身をバラバラにして喰らってよいとの誓いを立て、その知略によって見事慕容を討ち果たします。燕は慕容の力を手にし、慕容の名を自らの氏として慕容燕(ぼようのえん)と名乗るようになります。
そうして慕容燕は険しい地形に隔たれた、まつろわぬ民たちの下に豪族が割拠する陰殻国を平定。一方、自らの力は神を殺して得たものであるから、同様に、自らを殺せた者に慕容の名を譲ると宣言し、やがて実際に自らが殺されるに至ると、宣言通り慕容の名を譲ります。
以来「慕容」の称号は力を以って奪うものとされ、慕容の氏族は血縁に由らず、当代の慕容と慕容に繋がりを持った者たちによる、一代限りの断続的な氏族を形成していくようになりました。やがて朝廷の影響力が拡大し、隔絶された陰殻の地にも及ぶと、陰殻の国人衆は慕容を立てて朝廷の傘下に入ることとなります。
▼いつらめさま
陰殻国北方に祀られている祭神。
陰殻国の祭神であり、周辺一帯を含め慕容王の領地として慕容王が管理する。
一見すれば何の変哲も無い小さな神社であるが、その裏手には秘密の洞穴があり、その奥底には「いつらめさま」が封じられている。
いつらめさまは長髪を振り乱した腐乱死体そのものと言うべき姿をしている。護大が漂わせる大量の瘴気と共に在るものの、瘴気を生じる訳ではなく、瘴気によって力を増すわけでもなく、当然アヤカシではない。それどころか、いつらめ自身は大量の精霊力を放っており、その精霊力そのものによって死と再生を繰り返している。
ここはまた、墓としても用いられており、周囲には人骨が散乱し、身の回りの品の多くは朽ち果てている。人骨は歴代慕容王と、その命を狙って返り討ちにあって死した者たちである。
◆連動シナリオとは?
共通したテーマで、各マスターがシナリオをリリースする連動型のシナリオ、それが連動シナリオイベントです。
テーマは千差万別。合戦イベントや各国の様々な事件を扱った、ストーリー性の強いものもあれば、季節に応じた冠婚葬祭、お祭りなどのほのぼのとしたテーマの連動シナリオもあります。
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