天儀暦1009年―― 古き時代と新しき世界が交差する。 瘴気から生ずる、この世に破滅をもたらさんとする者ども。アヤカシ。 彼らは人を殺し、喰らい、争わせ、負の感情を取り込んで永遠に増大し続ける。 アヤカシの巣窟となる魔の森とそれらを統べる大アヤカシは、圧倒的な暴威を振るう。 アヤカシの被害に晒される世界。 年老いた朝廷にかつての覇気はなく、諸国の足並みは乱れて揃うことはない。 人々は世界を覆う閉塞感にさいなまれて活力を失い、誰もが疲れきっていた。 しかし、やがて相次ぐアヤカシの脅威を前に、古代遺跡からの遺産である宝珠の技術が開放され、 空を飛ぶ船、飛空船が開発されたことで、人々は「外の世界」へと目を向け始めた。 そんな時代に、彼らは――開拓者は現れた。 志体を持つ彼ら開拓者たちは圧倒的な戦闘力をもち、 世界を横断する開拓者ギルドに身を置き、活動を開始する。 彼ら開拓者たちはそれぞれの想いを胸に世界を駆け巡る。 ある者はアヤカシの殲滅による平和な世を願い、 功なり名とげんため、権貴栄達を夢見、武の道を極めんと欲し、 仲間との日々に一喜一憂し、信頼する龍や相棒を駆り、 またある者は新しき世界への期待に胸を膨らませる。 古き時代と新しき世界は交わり、 果てしなく続くその先へと―― ――天儀暦1011年。 世界は拡大を続ける。 |