【国の概要(情勢など)】
遭都とは天儀六国を取り纏める朝廷の直轄地であり、国そのものが『都』と呼ばれる。
王朝の成り立ちは古く、少なくとも書の発明よりは以前に存在していた。
もとより伝承と呼ばれる類のものは書に記された形で数多残っているが、天儀の大地を二本の腕で持ち上げたという頼りない口伝を信じる立場に筆者はなく、あくまで根拠のない憶測として、王朝の出自も氏族のひとつであったという説が最も有力である。
一時に比べればその力は脆弱になったとは言え、宝珠の算出地である遺跡の解放権を持つだけに各国王とも一時期のように信奉しているとはいえないが、それなりに力は認めている状況である。
かつては武天にも匹敵する広大な国土を有していたが、禄の支給に困り、
北面と石鏡に領地を割譲するに至り、華やかな印象とは裏腹に‥‥あるいはその華やかな印象を維持するために、
内情は火の車であるといわれている。
近年の遺跡解放においても、朝廷の資金不足が原因であると、まことしやかに囁かれている。